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2007年11月21日

骨折の後遺症で足首が痛い痛い

リハビリも順調で、この調子だと直ぐに歩けるようになるなと思っていたけれど、気温が下がって来てから調子が悪い。特に寝起きにトイレに行く為に立ち上がろうとした瞬間激痛が走る。寝起きは下手したら杖が必要な位足首と踵が痛いのだ。

今日は気温がかなり低かったせいだと思うが、久しぶりに激痛に堪え忍ぶ一日であった。夕方からスクーターで外出したのも良くなかったかも知れない。帰宅してから玄関で靴を脱ごうとして無意識に片足で立ったらそのまま倒れそうになって壁に肩でもたれかかってしまった。狭い玄関で助かった(苦笑

特に痛いのは、ベッドの上で立とうとした時だ。不安定な場所で体重をかけると色々な角度で体重がかかるからあちこちに激痛が走る。まだまだ足首が体重に耐えられる状態に戻らない(寒さのせいで逆戻りしてしまった)。寒くなるまでは本当に良い感じだったのでここんところの調子の悪さと今日の冷え込みでかなり弱気になってしまった。このまま冬を過ごすのはシャレにならないな。屋外を歩くとか最悪は積雪状態で歩いたりしたら激痛で耐えられないかも。元々寒いのは苦手だが、骨折して以来初の冬は更に嫌いな季節に思えてきた。春はまだまだ遠いけれど、リハビリも自主トレでボチボチ続けていかないといけないな。

投稿者 sasapurin : 22:20 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年10月24日

セラバンド(Thera-Band)

初めて杖ナシで病院に行きリハビリを受けた。いつもの事だが水治療を行って足首を温める。

担当PTさんの指示で、いつものメニューである筋トレを黙々とこなす。先日パワーアップしたセラバンドのライトグレー(正式にはシルバーらしい)での筋トレと、足の指でタオルたぐり寄せ、つま先立ち、バランスの訓練だ。ここまでは何時もと同じ。

PTさんの手が空いたらしく、杖ナシで大丈夫?という事を話しかけてきた。家の中では寝起きしか杖使ってないし、屋外でもちょっとした距離なら杖なしで歩いているので、大丈夫だという事を告げると、歩き方を見てみたいので、ズボンの裾をまくりあげて膝を出し、真っ直ぐ歩いてくれとのこと。言われたとおりまずは裸足で歩く。裸足だとかなり歩きにくいし痛い。自分でもフラフラしているのが分かる。

次にカスタマイズしたスニーカーを履いて歩く。やっぱり歩きやすい。PTさんの目にも膝のブレが少なくなったとの事だ。しかしまだブレているので理想にはほど遠い様子。歩き方の指摘が入り、膝を少し曲げる様にして体重をしっかりかけるようにして歩いた。かなりブレが減ったとの事で、太ももの筋力不足が発覚した。

今までは足首のトレーニング(筋トレ)がメインだったが、太ももの筋トレも必要だという事が分かったので、メニューを追加しますとの事。そこでやっぱり出番になるのがセラバンドだ。どうせだから購入して自宅でもトレーニング出来るようにした。

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セラバンドのブラックを1m千円で購入。新品は粉がまぶしてあってちょっと甘い香りがする。一応医療器具って事で領収書を発行してくれた。タダでさえ医療費かかっているから確定申告で医療費控除の申告をしなくては。

使っていると粉が無くなりベタベタしてくるらしいので、そうなった時の手入れの方法等を教えて貰った。基本は水洗いだが、少しだけ洗剤を付けても良いらしい。洗ったら陰干しして乾燥させる。仕上げはベビーパウダーをまぶすと効果的だとか。

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こいつを使って太ももの筋トレを教わった。ハッキリ言ってかなりキツイ。それだけ筋力が衰えているって事だろう。ちなみにブラックは病院で販売出来るセラ バンドで一番強度の強いものだそうだ。これ以上の張力を要求するならば、自転車のチューブでも加工してトレーニングするしかないだろうとの事。

しかし、ネットで調べてみて気づいたのだが、セラバンドは楽天辺りで買う事も出来る。一番強度の強いシルバーも売っているって事は、医療用具専用と言う訳ではなさそうだ。どちらかと言うとスポーツ用品って感じかな?(ダイエット・トレーニングなんかにも使われるらしい)

安くて説明も充実しているShopを探したのでリンク埋め込んでおきます。

セラバンド
D&M セラバンド ブリスターパック

投稿者 sasapurin : 17:29 | コメント (0) | 健康 , 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年10月18日

足のリハビリ

エルゴグリフクラッチ一本で歩ける様になって機動性アップ。最近はヒモで担いで自転車に乗ったり、スクーターで病院に行ったりしています。最初は車で通院に送ってもらってたけど自分で移動出来る様になると寄り道とか出来るからうれしいです。 

手抜きでこのブログにはあんまり書いてなかったけど、退院してから田舎に帰省して生活しつつ、こちら(高知)の病院に通ってリハビリしとります。大阪の方ではやったこと無かったけど、リハビリの一番最初にお湯で温めてからトレーニングするのがこちらのやり方です。こちらの病院では「水治療」と呼ばれています。

渦流浴装置

バスクリンの様な香りのするお湯(40度)で、渦流浴装置とか言うので膝から下を温めます。10~15分温めて足を上げると、お湯に浸かっている部分は血流が良くなって真っ赤になっています。膝の裏は汗かいてます。これは体感的にもかなり効果が有ると思う。

その後で主に筋トレします。セラバンドとか言う医療用のゴムバンドを使って足首を伸ばしたり、横に引っ張ったり色々やります。今日はセラバンドが黒から緑水色?っぽいのにグレードアップしました。かなり張力が強くて暫く苦戦しそう。

それと定番のタオルを足の指でたぐり寄せてくるのを毎回やってます。1kgの鉄アレイを重りとして乗せているのでちょっとやそっとじゃ寄ってきません。左足だとすいすい寄ってくるんだけどね。器用なハズの右足で出来ないってのは悲しい。俺の右足は元通りに戻るんかいな..

手すりの所でつま先立ちの練習をします。結構これがキツイ!最初は痛くて出来なかったけど、少しずつ出来る様になってきました。退院する時からずっとくるぶしの下が痛かったんだけど、足首を伸ばすと外側くるぶしの後ろにある筋がずれる感じで、コキコキ音がして嫌な感じでたまりません。PTさんに相談したら、筋肉のバランスが取れていないからずれるんだろうとの事。無理せず少しずつ筋力アップしましょうとの事。地道に頑張るしかないよな~

最後のメニューはバランスを取る練習。丸い台の底が球状になっていてグラグラするのに乗ってバランスをとりながら耐えるのです。最初はきつかったけどこれも徐々に出来る様になってきたから、耐える時間を長くしても良いかも。

縦方向の筋力はそれなりにアップ出来たけど、斜めというか、ねじれには全くと言って耐えられない足首。なんとかしないと装具も取れないし、杖なしで歩き回れない。杖なしで調子に乗って歩き回ると右足からお尻までつりそうな感じで、神経が繋がった様に痛みを発するのです。もちろん走るのはまだ無理。歩く時はがに股になって右足をかばいます。長時間屋外を歩くには杖は手放せないし、これじゃぁ求職活動にも差し障りあるよな。でもそろそろ仕事への復帰を考えないといけない時期に来た。厳しいけどこれが現実。

PS
二本のステンレス棒をピンニングした踵の傷跡は、しばらく触ると痛くて仕方なかったけれど、PTさんにカスタマイズしてもらったスニーカー(笑)を履く様になってから、踵に刺激が入る様になったお陰で痛みが殆ど感じられなくなってきた。靴と摩擦して皮膚を鍛えないとね。恐らく同じ理由で右足側の指だけ毛が生えている(爆笑

投稿者 sasapurin : 19:42 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年09月09日

リハビリは結局自主トレだあね

病院のリハビリ科に二日に一回ペースで通っているけれど、最初に教わったトレーニング方法を専用の道具を借りて一人でこなして、終わったって事を担当PTに言って、それで会計で清算して帰るみたいな、なんか自主トレと全然変わらないっていうか、自主トレそのものだなって思う訳で、これだったら一つのトレーニング方法を教わって、例えば一週間自宅で取り組んでから出てくるようにとか言ってくれるほうが良心的だなと思ったり。な現実的な話、一回行くと千円弱かるからねー。

ま、とにかく足を早く治さないと話にならないので自主トレ。ひたすら自主トレするしかないね。

病院みたいに、セラバンドが無いから自分で工夫する。担当PTからはタオルを使ったトレーニング方法を教わったけれど、それだけじゃ面白くもないから、自転車のゴムチューブを使ってみることにした。セラバンドに比べると伸びが悪いから、結構硬くて筋力が必要。根性系の鍛え方だなこりゃ(苦笑

(理論的にしっかりトレーニングしたい人はセラバンドを買った方がいいかも知れません)

まずは足首を伸ばす訓練。

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続いて足首を外側にひねる訓練。ちなみに鍛えたいのは右足ね。

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今度は逆に内側にひねる訓練。左足を上手に使うのがポイント。

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結構、痛いんだなこれが。ギブスで固定して全然使っていなかった筋肉を動かそうとしているかららしいんだけど、ホントに痛い。痛いから体重かけられないし、体重かけないから筋力が戻らないという悪循環。これを断ち切るためには自主トレしか方法が無いって訳。

スネゲな脚ですんませんでした。
結構鍛えた感じで足首腫れまくり...

投稿者 sasapurin : 15:34 | コメント (0) | 健康 , 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年09月03日

杖を使って帰省

踵を骨折して約二ヵ月後退院したけれど、自宅の階段をはじめ、色々な障害がストレスの原因となり、心身症をぶりかえしそうな感じだったので、家族に相談して単身実家に帰省して療養することにしました。

交通手段はJRを考えたけど、二本杖で新大阪まで行き、また乗り換えも考えると人で混雑する駅での杖使用はリスクも多くやめた方がいいといわれ、しぶしぶ航空便を使用する事にしました。航空業界には15年位いたので一般の人よりは事情を知っているつもりなので、「他の乗客に迷惑をかけない」ように、あらかじめ

  • 杖を二本使わないと歩行できない
  • 一般客と同じペースでは歩けない
  • 荷物をもてないので受け取りから到着ロビー外まで運んで欲しい

ことを、ANAスカイアシスタントに電話して伝えたところ、通路側の席を窓側に変更しますって言われ(ネットでみたら空いてなかったけどちゃんと確保してんだよね)、一応車椅子の準備はしておいてくれるってことになって、航空機への乗り降り、荷物の受け取りなども考慮していただけるということになりました。全日空さんありがとう。

当日はかみさんつきそいのもと、空港に行き、専用のカウンターに行き、マイレージカードを提示すると既に情報が端末に入っていて、どこまでアシストしましょうかって感じで話をしたけれど、時間には余裕を持って来たから車椅子なくてもゆっくり杖で階段上るから大丈夫って断り、搭乗のタイミングを一般客とずらして欲しいということと、着地での荷物受け取りに関してだけ申し送りして欲しいと依頼。

手荷物はカウンターで預けて、ノートパソコンの入ったナップサックを背負い後は自力で手荷物検査場を通って搭乗口まで行き、搭乗を待っていたら、一番最初に迎えに来てくれてバスに乗せてくれた。でも他の客も乗ったから、結局航空機に乗るのは最後だったから、既に通路側の人は座っていて、窓側の席に変更して貰ってもあんまり意味無かった様な気がするんだけどね。

着地では乗客が全て降りてから、一番最後に杖でマイペースで下りる事が出来たので良かった。下りたところにスタッフが待っていてくれて、手荷物のところまで案内してくれて、手荷物を取ってロビーから出たところまで運んでくれた。

迎えに来てくれてるはずの身内が来てない...トイレ行きたいのに

いくら田舎の空港だとはいえ、荷物ほったらかしでトイレ行くのもバカだから、来るのを待っていたら10分後に来てくれた。真っ先にトイレに行って車に乗って実家に連れて行ってもらう。そういえは以前は駐車場代は30分まで無料だったのに、100円になったんだね。儲かってないのか?

実家は古い家だけど、爺ちゃんも住んでるから色々と工夫をしていて、足の悪い私にも多分便利なんじゃないかと想像していたけど、やっぱり靴を脱いで家に入るところからして楽だった。納屋の方から入ると段差がないからね。

それに家の中は自宅に比べると広いし、階段を使わなくても生活できるし、段差はあるけど階段の様に狭くは無いから杖でも全然問題ないし。なにしろトイレの扉が最高にいい。やっぱり引き戸がいいね。ドアだと手前に引く時は体を逃がさないと引けないから、足が悪いとむちゃくちゃ面倒なのだ。引き戸だとスルスル動かすだけだから楽勝。中には手すりもあるから杖を立てかけて手放しても身動きとれるし。

風呂にも手すりがあるし、段差が無いようにリフォームしたらしいから病院の風呂の様に快適。うーん、家って構造が本当に重要だなってマジに痛感した。もしも自分で建てる時はバリアフリーな家にしようっと。

家の中をつかつかと杖で歩けるってのは本当に快適だね。自宅では結構足を捻ったりしてまた捻挫するんじゃないか?って痛みを感じることがしばしばあったので、無理せずでもやるべきリハビリに専念できるのはうれしい。療養の間だけとは言え戻って来て良かったと思う。

投稿者 sasapurin : 20:00 | コメント (0) | 雑記 , 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年08月28日

退院後のリハビリ(通院)

退院してから10日経った。朝一番で電話してリハビリの担当PTのスケジュールを確認して、当日申し込みで見てもらってきた。今日は始めての試みをするのでちょっと緊張した。

それは、エルゴグリフクラッチでの本格的な外出と、それをスクーターに載せて走るということである。骨折して以来バイクはおろかスクーターに乗るのも初めてである。

問題はどうやって二本あるエルゴグリフクラッチを持っていくかである。テープか紐で束ねてステップに載せて持っていく?でも落ちそうになったら危険だな。足が健常ならまだしもほとんど体重掛けられないんだからさ。

そんな訳でちょっと工夫してみた。 

まず、エルゴグリフクラッチ二本を束ねる際、どの形にすればコンパクトになり、かつ安定するかを考えてみた。色々な角度であわせてみたところ、あるポジションにすれば安定することが分かった。 もちろん互い違いにすることが一番安定するということは真っ先に気づいたが、いまひとつスマートじゃないのでやめて、写真のようなポジションにしてみた。これなら安定しかつ運びやすいんじゃないか?頭の中でイメージしていけそうだと思った。

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まず3mの紐を用意して両端を結び輪にした。それを半分にして1.5mの紐として使うつもりだ。輪にしたのは一々結ぶのがややこしいからだ。私の身長は165cm程度なので1.5mの長さで足りると判断した。

まず、安定するポジションにして、杖の先を揃えて束ねる。良く利用する輪留めの方法で束ねれば結び目など無くても引っ張れば締まるので便利だと思う。

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これで引っ張れば締まるハズだ。

次に、紐の片方を杖のグリップの方に持って行き、一度だけ結び先端の輪をカフに引っ掛けておく。

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ストラップとして肩にかける部分を引っ張るとグッと締まって固定される。

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100点満点とはいえないが、これでたすきがけにして持ち運ぶことが出来る。スクーターでも行動できるって訳だ。長さが合わない場合は調整してみると良いだろう。いちいち行き先で結んだりする手間が嫌だからこういう方法にしてみたが、他にもアイディア次第で色々な持ち運び方法が考えられるだろう。

より安定させるなら、杖の先端と手元を互い違いにしてみると凄く安定する。ただ、重量バランスは良いが両側にカフが来るのでなんとなく嵩張る感じがする。先端はスマートな方がスクーターで移動する時に変な所に引っかかったりしなくて安全かなと私は思った。ちょっと頭でっかちでたすきがけすると不安定だけどね。

駐輪場にバイクを停める際、空きスペースが無かったらどうしよう?と心配していたけれど、なんとか一台分空いていたのですんなりと停めることが出来た。このスペースがあれば帰りは足でバックさせて出て行くことも可能だろう。

 



さて肝心のリハビリの時間である。エルゴグリフクラッチで病院に行くのは初めてだし、病院でもこれを使っている人は見かけたことがなかったので、皆がどういう反応をするかちょっと楽しみであった。とりわけ担当PTには携帯電話で写真を見せているので現物(見たこと無いらしい)を見てどういう風にコメントするか楽しみであった。地味なグレーだから皆気づかないかな?

 

担当PTからは案の定、凄く軽いという事と、コンパクトだということを言われた。当然それが狙いでわざわざ手に入れたんだから。 珍しい杖ですねーと言うコメントはやはり日本ではまだ認知されていないんだなというのを実感した次第である。

何時もどおりマッサージ兼触診で、足首の傾きがバレてしまった。足の内側で歩いている(つまり歩く時痛い方の足を外にして健常な足に多く体重がかかるようにしている)事を見抜かれたのだ。関節というか筋肉というか筋というか触っていたら固さでわかるんのだそうだ。もっと足の裏の外側にも体重を掛けるようにと注意された。だってそれやるとくるぶしの下が痛いんだもんなぁー

大小のゴムボール踏みで、以前に比べると小さなボールが柔らかく感じられるようになっていて、全然痛まなくなって来ているのは驚いた。大きなボール(固い)を踏みしめても結構大丈夫であった。但しやっぱり外側で踏むとくるぶしの下が圧迫されて痛いんだな。

セルバンドと呼ばれる10cm位の幅で50cm位の長さのゴムバンドを足に引っ掛けて、端を手で持って足首に負荷を掛けながら関節を動かす訓練。PTがいつもよりも厚手(黄色)のゴムバンドを持ってきた。透けてないじゃん(笑 こんなのできるか?と思いきや、意外と大丈夫だったので、筋力はかなり回復してきているということが分かった。但し、膝を伸ばしている状態での足首伸ばし(背伸びの動作)は、もう一つのふくらはぎの筋肉を使うらしく、そこがまだ弱いという指摘があり、なるだけ膝を伸ばした状態で足首のトレーニングををしなくてはならないと分かった(それが出来ないと歩けない)。

※セルバンド
医療用の伸縮性に富んだゴムバンドでリハビリによく使用される。色によって厚さがかえてある為、ゴムを引っ張る強さが違ってくる。最初は薄くて伸びやすいものを使うが、筋力アップに従い徐々に厚くて伸びにくいセルバンドにステップアップして使う。医療用品なので非常に高価だとか。類似品がスポーツショップでも手に入るらしい。 

一番嫌な荷重訓練をやってみようとのこと。手すりのあるところにヘルスメーターを二つ並べて左右の足で別々に乗るのだ。これで体重がどれだけ足にかかっているか分かるという単純な訓練。今日はすんなり45kg行き、痛みが出てくる点が最高50kgで過去最高であった。担当PTも「いい感じで回復してきている」と言ってくれてちょっとうれしかった。もう一息で体重を片足で支えられるようになる。


リハビリ室の待合で、同じ病室だった人と遭遇しその人は昨日外出許可を取って自宅に帰ってきたと言ってた。そして、まだギブスしているし体重の半分しかかけられないそうだが、来週辺りに退院しようと思っていると言っていた。そして私のエルゴグリフクラッチの話になった。貸してあげたら軽さに驚いていた。製品名を知りたがっていたので、退院する時に交換したメールアドレスに帰宅してから情報を送信してあげた。リハビリ段階で苦労するようなら、腕で体重を支えるのが難しいエルゴグリフクラッチは有効だと思う。あくまでも簡易型の歩行補助器具に過ぎないのだから、それがかえってリハビリになると思う。

幸い今日は曇り空で雨も降らず、リハビリに行くのもそれほどしんどくなかったので助かった。

投稿者 sasapurin : 14:31 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年08月26日

エルゴグリフクラッチをゲット

松葉杖よりもコンパクトなドイツ製の杖をゲットしました。杖の事をクラッチと言うのだそうです。

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普通の脇で挟む「松葉杖」を病院で借りて使っていたので、ついつい痛む足をかばい腕で体重を支えて歩いてました。正直いってもう腕(手のひらの付け根と肘)がビリビリ痺れて限界なんです。足に体重を乗せていかないとね。リハビリも進んでいきませんし。 松葉杖は、かさばって持ち運びが不便(スクーター)なので、いわゆる「エルゴグリフクラッチ」をゲットしました。 日本でよく使われるのは「ロフストランドクラッチ」 というそうです。T字スティッキを発展させたようなものですが、構造がシンプルだから短かいんです。 私はそこに着目しました。 これならスクーターを足にして持ち運びできるんじゃいかと。 微妙な角度のカフが力の分散に役立ってくれて体重を支えやすい。

 
日本製はこういう形が主流らしい。
カフ(腕ささえ)の部分はこんな形だよ。

入院中のリハビリの時間にPT(理学療法士)に、

「杖にサポートが付いた杖ががありますよね。あれはどういう用途に使うんですか?コンパクトで使い勝手良さそうなんですが。」

と質問したところ、

「力の無いお年よりや、肘の関節の動きが悪くなった方が使いますね。肘を伸ばして使う杖ですから。若い方は力があるから普通は使わないです。残念ながら貸し出しはできないんです。それに買うにしても、介護保険じゃないと補助が出ないので若い人が買うと高いですよ。」

という回答が。

退院してからリハビリに通うのに、30分強トボトボ歩いてきてたら足首が腫れるし、汗だくになるし、なにしろリハビリに通うのが嫌になるんだろうな。だからスクーターで持ってこれる様な短いのが欲しいんですけどね、と言うことを話すと、

「ちょっと試してみますか?」

とロフストランドクラッチの杖を使わせてくれた。もちろん実物を見て触るのは初めて。微妙に角度が付いた妙な形の杖は、カフ(サポート部分)が動かせ、グリップから下とグリップから上(カフ)の長さも調整できる優れもの。

ただ、想像していたより重かった。カフの部分が結構重いのだ。

歩いてみたところ、結構安定して歩ける。グリップの形状がよく考えられていて、カフに肘の部分を押し付けるようにして杖を安定させると、案外安定できてちょっと想像していた感じと違う使い心地。なるほどこの感覚は微妙にまがった角度の恩恵だなと気づいた。普通の松葉杖に比べると短いので便利だなと思えてきて欲しくなった。ただ、まともに買うとやっぱり10,000円近くかかるらしい。

「ヤフオクで中古品が無いかな?使わなくなったのがあるやろ。」

そんな考えが浮かんで、パケット代を気にしながら携帯電話でヤフオクチェックしたところ、ドイツ製のシンプルそうな形の「エルゴグリフクラッチ」が見つかった。携帯から見ているので細部はよくわからん。かみさんに連絡してパソコンから見て欲しいと頼んだが、

「焦らんでもそうそう売れるもんちゃうから、退院してから自分で見なさい」とのこと。確かにそうそう売れるもんじゃないわな。

そんな訳で使い勝手の良さ(コンパクトさ)をイメージに残したまま退院し、自宅に戻って早々に再チェックして、寸法を質問して入札して落札できたのだ。それが今日宅急便で届いたわけだ。

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グリップから下の長さを調整できる。下の写真にあるC型のクリップピンみたいなのをはめ込んで留める構造。極めてシンプルだから故障も少ないと思う。それに何しろ軽い。想像していた以上に軽い。グリップとカフ(腕固定部分)がプラスチックの一体型なので、腕の長さで調整はできない。でもこれはオークションで質問して長さを聞いていたので、ほぼジャストフィットという感じ。むしろ調整機構が無いから軽いのだ。結果的にかなり気に入った。

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不満が無い訳ではない。グリップがツルツルなので汗で滑るのだ。でもこれはあえて良い点だと評価したい。なぜなら滑るのが嫌ならテーピングを巻けばよいからだ。日本製だと下手に滑り止め加工したりするから、手垢が溜まってきちゃならしい。ツルツルなら掃除もし易くて清潔さを保てる。ドイツ製ならではの割りきりの良さと合理主義だろう。

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もうちょっとカラフルだったら言うことないけどね。グレー系の杖ってなんか地味すぎるでしょ? ドイツでなら好みの色を選べるんだろうなきっと。と思いつつネットで「エルゴグリフクラッチ」を検索したら結構あるんだね、やっぱり結構な値段するけど。

医師の診断で、痛めている足に全体重をかけられるようになったリハビリ段階の人にはいいんじゃないかと思います。荷重1/2とか1/3とかじゃちょっと早すぎるかも知れませんね。もっとも私は全荷重OKと診断されているのですが、痛みが酷くて1/2荷重が限界なんですけど。どんどん体重をかけて歩きなさいと言われています。でも痛いもんは痛いし腫れると熱持つし不安になるっつうねん。本当に歩けるようになるんかなと。

写真を見る限り私がゲットしたのも多分これと同じだと思います。手元にあるクラッチにも「max weight 130kg Made in Germany」とかかれています。

構造がシンプルだし軽いからお勧めです。もちろん主治医や理学療法士に相談してから買い求めてくださいね。私は医療関係者ではないので責任もてません(あしからず)。

追記
私は身長165cmですが、レギュラーサイズで杖の長さは一番短く(76cm)しています。長さだけなら重量の軽いプチでも可能だったかなと思ったりします。もちろんグリップからカフまでの長さは腕の長さによって違いますから、身長だけでは判断出来ないと思いますけどね。サイズなどの詳しい情報はリンク先をチェックしてみて下さいね。

投稿者 sasapurin : 10:49 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年08月18日

骨折で入院してたのです(苦笑

すげー久しぶりのブログ更新。
その理由は6月末に足を骨折してそのまま入院していたからでありんす。今日退院して来たばかり。

折れた部位は踵(かかと)で、それを固定する為にステンレス棒を二本ぶっ刺す手術を受け、地獄を見て来ました。詳細はまた書き留めてきた日記から転記しようと思っています。

リハビリを約三週間続けたのにまだ片足に全体重をかけられない(足首が圧迫痛で耐えられない)状態での退院帰宅。要するに入院の期限切れってところでしょうかね。後は通いでPT(理学療法士)の指導のもとリハビリを続けるという根気強い作業が必要となりそう。どうやって通うかが問題だ。

久しぶりにネットを使える状態に帰ってきて少々嬉しい感じ。メールのスパム掃除がウザイけどね...orz

投稿者 sasapurin : 21:53 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年07月24日

え、オペなの?

いよいよ待望のギブス&ピン外しの日である。踵の骨に穴を開けて二本のステンレスピンをぶち込んで固定してあるのを外して貰うのだ。ピンの太さは4mm有るから抜いた後は縫う事になるだろう。

局所麻酔を使用するって事で、一応前日に同意書にサインをしておいた。局所麻酔だから当日の朝食を抜いて午前中に処置をして、お昼には昼食を取れると聞いている。だから朝食抜き&水分を我慢すれば良い訳だ。あ、自律神経失調症の薬も抜きか。

局所麻酔は結構痛いらしい。結構気さくに話せるナースが「今日外すんだね。局所麻酔?半身麻酔?」と聞いていたので、「局所って聞いてる」と答えたら、

「かわいそう~♪」と言うのだ。

「それってどういう意味?」

「痛いってことよ♪」

「腰椎の麻酔とどっちが痛いの?」

「うーん、人にもよるけど局所かな」

なんか処置されるのが憂鬱になってきた。 

10時前になって担当ナースがオペ着を持ってきて着替えるように言って来た。

「え?オペ着ってオペ室入るの?」 と思わず訪ねた

「もちろんそうよ」

「処置室でちょいちょいとやるんじゃないの?」

「そんな訳ないでしょ」

「うそーん、またオペ室に入るの、なんか緊張するー。 」

時間が来たので担当のナースがにお迎え。松葉杖で行こうとしてたら、ベテランナース(だと思う)に目撃されて「車椅子で行って」と言われた。車椅子を取ってきてもらう。

オペ室まで押していって貰う。途中で体験実習の女子高生に会った。

「オペ行ってきまーす」と言ったら

「頑張って下さいねー」と言ってくれた

オペ室手前の踊り場で、まずはギブスをカットする。車椅子に座ったままで足を台の上に置き、カッターでギブスをカットするのだ。このカッターは一見すると丸い歯が回転しているように見えるのだが、実際の所は細かく振動しているだけらしく、ギブスをカットしても身体は傷つかない。 まぁ正確には傷つけない為にギブスを巻く前に保護材を巻いているのだろうが。何かで読んだ本にはドイツで発明されたものだとか。医療が進んでいるのはやっぱりドイツなのか。

主治医は手慣れているからまるで大工さんの様にカットしていく。ぶっちゃけ整形外科医は、医療知識の他に大工仕事みたいな器用さも必要なんだろうな。

踵にぶっささった二本のステンレス棒が痛々しい。写真を撮影出来なかったのでお見せできないが(見たくない人の方が多いだろう)、自分で見ても痛々しいからやっぱり見ない方が良いと思う。どうやってぶっ刺したんだか想像すると恐くなる。外科医はやっぱり恐ろしいな。


ストレッチャーに乗り換えてオペ室に運ばれる。オペ台は結構高さがあるからストレッチャーで来ないと片足では上がれないからね。 案の定うつぶせになって手術(という程のもんでもないが)を受ける。

心拍と血圧をモニターする為の装置を身につける。モニターに心拍数とかが表示されるようになった。

手術開始でヌルヌルとした感触。消毒液を塗っているのか、洗浄しているのか、ぬるい温度の液体の感じがする。

そしていきなりステンレスピンを抜くという。

「ちょっと我慢してな」という言葉の後に、「キンキンッ」という叩く音と踵に響く衝撃が。でも痛いってほどでは無かった。実際痛みは全くと言っていい位感じなかった。

「はい、一本終了。もう一本ね。」と言いながらまた「キンキンッ」という叩く音。

「はい、取れた」

あっと言うまにピンは抜き終わり。考えてみたら局所麻酔してないじゃん。

「次は麻酔するからね。痛いけど我慢してな。」

チクリと来たと思いきや、ブスブス、ズキーンと来て激痛が走った。思わず両腕に力が入りオペ台を握りしめる。腕がブルブル震える。マジに激痛だ。思わず足を動かしそうになったがドクターに蹴りを入れたら洒落にならんので我慢する。

麻酔が効くまで待つのかなと思いきや、そのまま縫う作業に入った。即効性なのか?

針が刺さった。これは表現出来ない痛さである。麻酔なんか効いてないじゃんって言いたくなるほどの激痛っていうか、縫い針が刺さって出てくる感覚がリアルに感じられる。そしてそのまま糸が通っていくのも分かる。拷問に近い痛みじゃないの?もしかしたら骨折した時の痛みよりも痛いかも知れない。

歯を食いしばり、腕はプルプル震える、恐らく心拍数とか血圧が上がったのだろうが、女性スタッフが

「痛かったら我慢せずに言って下さいね」

「痛い、めっちゃ痛いです!」

「はい、もうちょっと、もうちょっと」 とマイペースな医師

糸を結ぶために引っ張って傷口を合わせる感覚。糸を切った時の感触。全部が伝わってきてイメージ出来る。想像を絶する世界だ。絶対外科医ってサディスト。

もう一発縫い針を刺したリアルな感触がキター!

「くぅ~めっちゃ痛いです!(涙」 

「・・・・・・」

「はい終わった」

正確に計った訳ではないが、多分15分かかってないと思う。 

女性スタッフがガーゼを当てて、包帯みたいなのでグルグル巻いてくれた。


「このピンどうする?いる?」

「捨てるんですか?」

「もう使わないからね。いるならあげるよ。」

「下さい」

「コレクターが多いな(w 尖ってるから怪我しないようにね。」

スタスタとオペ室から出て行くドクター 

涙目で刺さっていたピンを見て、想像していた以上に長いのを知り驚いた。

女性スタッフが「綺麗にして後からお渡ししますね」と言ってくれた。

オペ台に敷いてある吸湿シートには私の流血と思われる液体が..リアルすぎる(汗

想像していた以上に、縫う痛さが衝撃的なオペでありました。

帰りには車椅子で来た事を大正解だと実感。局所麻酔なんて全然効かないじゃんか。終始痛みっぱなし。ベッドに戻っても痛みは続いている。痛い痛い痛い... 

病室にクラークが来て、「レントゲン撮影に行けますか?」というので、車椅子で連れて行ってもらった。順番待ちしていたら、以前の病室でお世話になった主担当のナースに久しぶりに会ったので、少しだけ話をした。レントゲン撮影はもう慣れてしまったので、言われる前に足の向きを変えたりしてしまう。

ベッドに戻ると間もなく昼食。普通に食べられた。朝食抜きだったので美味しかった。

14:00頃麻酔が完全に切れた様で、ジクジク痛み出して感覚がかなりリアルになってきた。一応麻酔効いてたんだ。って言うか麻酔効く前に縫ったんじゃねぇの?と質問したい位だ。

この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28

投稿者 sasapurin : 14:30 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年07月06日

病室のお引っ越し

昨日からそれとなく言われていたのだが、病室を引っ越しする事になった。この病院では病室を機能で分けて使い分けているらしく、それによって担当ナースも違うので、容態が安定した今となってはリハビリ向けの病室に移転しなくてはならないのだ。二週間厄介になった病室とナース(名前は結構覚えた)ともサヨナラである。

引っ越した先の病室の定員は今まで通り。おじいちゃんが三人いたので私で四人目である。空きベッドあり。隣のベッドのじいちゃんは明日よそに転院するらしい。引っ越した先はベッドの位置が全く変わったのでちょっと違和感がある。しかしそれよりも問題はベッドの高さである。今までのベッドは高さ調整も出来たのだが、今度のは古いタイプで高さが調整出来ない。高すぎて足が床に届かないのだ。これは靴を履いたりするのに不便だ。加えて備え付けのキャビネットの引き出しのストッパーが脱落しているらしく、引っ張り出して手を離すと手前に抜け落ちてくる。足が着けず不安定な状態ではとっさの動きも取れないのでかなり不便だ。向かいのベッドのキャビネットと比較したらやっぱりストッパーが脱落していた。

些細なことだが昨日引っ越しの話を聞いて以来便秘になった。毎日まで毎日あったお通じがなくなったのだ。ホトホト自分のストレスへの弱さを実感することになった。 まぁその分適応力もあるから直ぐに慣れるのだろうが。


この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28

投稿者 sasapurin : 15:56 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年06月27日

現実の悪夢を見た一夜

手術を終えた6/26の夜勤であるナースと、悪夢のような時間を明朝まで過ごす事になったと悟ったのはかなり夜が更けてからだった。

麻酔で身体が不自由ながら携帯電話のテキストメモに苦労しながら記録したものを赤外線で転送して、細部を補足して日記にしたててみた。当日の事はよーく覚えているので勢いに任せて一気に文章にしたから、変な所も多いが雰囲気重視なので大目に見て頂きたい。

ちなみに嘘偽り無く、これはノンフィクションである。本当に悪魔のナースか、本当は白衣の天使かは別として。

16時
病室に戻ってきた。手術前の腰椎麻酔はチクッと痛かったが、それよりも点滴に混ぜた麻酔が痛かった。そしたらいつの間にか眠っていた。

今病室で横になっている。寒気と震えが酷く震えが止まらない。麻酔後は体温が下がるのだと説明を受けた。電気毛布してくれているしレベルは最強。それでも寒くて震える。体温が何度になっているのか知りたい位だが、実行に移す気力があまり起きない。

腰痛っぽい痛みがする。腰椎麻酔をした部分が痛いのか、それとも腰痛なのか分からないが、とにかく痛い。病室に戻ってきてから1時間経ったが下半身の感覚まだ戻らない。チンチン付近感覚なし。っていうかチンチンをつまんでみるとブニョブニョして気持ち悪い。自分の身体を触っている感触では無い。

股を打った時のような痛みがする。下腹部がズキズキする。この痛みはナースには分からんやろうな。もう少し我慢するか。

18時
過ぎても感覚戻らず。下腹部の腹痛は腸にガスが貯まっているせいだと思うが根拠は無い。たださっき少しだけガスが移動した感触があり、内臓がギュルルと動いた。その時に痛みの場所も動いた気がするのだ。ナースに再三言ってるが、様子見しましょうとの事。おいおいふざけんな。

病室内は夕食だ。腹へった。左足先の感覚が戻りつつある。右足はまだ感覚が無い。

19時半
友達が来てくれた。笑い話とかしていたが、術後ということもあって早めに皆引き上げていった。まだガスがでない。下腹部がマジに苦しい。なんとかしてくれ。

ナースを呼ぶ。ガスがたまってんじゃないかな?さっきお腹がグルグルって言ったんだけど、と告げると「じゃあ浣腸しましょう」との事。もうこの際浣腸だろうがお願いしますよ。マジに死にそう。んで言われたのが「5分は我慢して下さいね」って。我慢出来るなら我慢するけど。「その前にお尻の感覚全く戻ってないんだけど、我慢って出来るんかな?肛門に力を入れても動いている感触無いんだけど? 」と言うと、左足太ももを触り「これ分かります?」と言う。触られているのは分かると言うと、「××筋の感覚が戻っているので大丈夫ですよ」との事。言われるがままに横向いてお尻を出した。付き添っていたカミさんはカーテンの外に出された。

「浣腸しますね」と言ったと思うが、全くお尻の感覚が無い。ナースが「あ!」と言った。何が起こった?全く感覚がないんだけど。「全部出ちゃいましたね」って全く下腹部の痛み取れないんだけど。「もうしばらく我慢してて下さいね。出そうになったらナースコール押して。」と言ってステーションに戻ってしまった。背中に妙な湿っぽい感触が伝わってくる。何だこの湿り気は?動きにくい身体で下を見てみたら、紙おむつが敷いてある。それが手術着に染みこんで背中に湿っぽい感触となって伝わってきているのだ。手術着はびっしょり濡れている。どうやら浣腸液をこぼしやがったみたいだ。

待てどもガスは出ない。腹痛も限界を越えた。下腹部を押してみるとめっちゃ腹筋がパンパンに硬直している。いや、腹筋じゃないかも知れない。こんなところに腹筋は無いハズだ。もしかしたら死ぬかも知れん。またナースコールを押したら悪魔のナースが来やがった。ガスも出ないし腹痛も酷くなるし、下腹部がガチガチになってるしもう我慢限界やからなんとかして欲しいと訴える。「内臓が破裂するなんて事はないよね?」と質問したら「そんな事はないです大丈夫」と言って、ちょっと待ってねとまた戻っていった。

20時過
ナースが当直の医師を呼んでくれた。ようやく医者が来てくれたのだ。なんとか命は助かった。下腹部が痛いし張っている旨伝える。触診にて直ぐに帰ってきた言葉は、「膀胱がパンパンに張っているね」とのこと。小便が溜まって膀胱がパンパンに張りそれが下腹部の痛みだったと判明した。そりゃそうだ、考えてみたら15時前から点滴を落としながら手術を受け、病室に戻ってからも点滴追加しとるやんけ。いっこも尿意が催さないから一滴も出してないわ!

医師が悪魔のナースになんとか言う管を持ってくるように指示。まず細い管を尿道に通す。管には潤滑用のジェルを塗りながら挿入するので、嫌な感触はするが痛みはほとんど無い。どうやら尿を出したりする筋肉の感触は戻ってきたようだ。しかし管を通して溲瓶で受けようとしたが肝心の尿が出ない為、もうちょっと太い管を持ってくるように指示している。なんちゃらバッグとか言うのを持ってこさせて接続されると尿がチョロチョロと出始めた。このまま明日まで付けたままにしとこうと言って医師は引き上げていった。

少し経ってから悪魔のナースが巡回に来た。バルーン(小便を貯めるバッグ)を見て「丁度1リットルだね。いっぱい溜まってたんだね♪」と嬉しそうに言った。この瞬間「こいつワザとやってたんとちゃうやろな?」とピピッときた。浣腸と言い、浣腸液こぼしと言い、そう言えば聴診器を下腹部に当てたりして聴診もしてたよな看護士が膀胱の張りを見分けられんハズないで..俺今夜殺されるかも..orz

20時半
ガスが出た。というよりも麻酔が切れて内臓が活動を再開したのではないかと思う。

23時
チンチンに入れられた管が尿道を擦れてしまい、動くと痛くて堪らないから、押さえたまま堪えてる。痛いからかめちゃくちゃチンチンが小さくなっている。かつて見たこと無い位小さい。長さ二センチくらいってありえないでしょ?術をした方の足に震えが出初めた。ブルブル震える。

23時15分
アキレス腱辺りに痛みがはっきり感じられ始めた。踵に打ち込まれた金属棒の感触がなんとなく分かる。想像するとえずい。

01時10分
足全体が腫れたらしく、ギブスがキツイ。ナースコールしたら別のナースが来た。めっちゃ横柄な態度のナース。スタスタとステーションに戻ったと思いきや、クッションを持ってきてどさっと置き、ギブスの足を持ち上げ高くして帰っていった。たったこれだけかい?

バルーンの管を行ったり来たりする尿の感触が嫌で堪らない。残尿感が絶えずあり、せっかく出て行ったと思った尿が管を行ったり来たりするのだ。チンチンから出て行く感触は良いとしても、戻ってくる感触は普通あり得んやろ。悪魔のナースに外してくれと頼むが、また出なくなったら先生を呼ばなくてはならなくて困るからと、朝一番で先生を呼んでドレンを外してくれる約束をした。ホンマに朝一で外してくれるんやろな。


自律神経失調症の症状がもろに出始めた。変なことをマイナス思考で考え出した。

今日の事は、悪魔のナースが全て仕組んだシナリオで、俺はそれにはめられたんだ。だいたい、看護士が膀胱の張りを見つけられない訳がない。俺に最大限の苦痛を味わわせる狙いに違いない。そしてもう限界と言う時に医者を呼んできてバルーンの管を通さしたんだ。

そう言えば浣腸をするって言い出した時に、うちのかみさんは横におったよな。浣腸する時は外に出されたけど、浣腸液をベッドのマットがびっしょりになるまでこぼすなんてあり得んやろ。あの時肛門から浣腸液を入れられた感触は全くなかった。ベッドがびっしょり濡れたのはわざとや。それに気づくハズやのに。それに家に帰って自律神経失調症の薬を持ってきてくれるって言ったのに忘れてやがった。そうやかみさんもグルやったんやな。

そう言えば、友達が来た時に下腹部が痛いって俺言ったのに、バルーン管入れられたこと有るって奴はその可能性について何も教えてくれなかったな。だから勝手にガスが溜まってるんじゃないかって思ったんだし、友達までグルになってたんか!そう考えたら病室の患者も全員グルちゃうか?俺が苦しんでいるのを聞いてほくそ笑んでるに決まってる。


でも待てよ?俺のおかんは田舎におるけど、絶対に俺の敵では無いよな。全員が敵でもおかんだけは俺の見方をしてくれるハズや。何かあったら絶対に駆けつけてくれるハズや。それにお義母さん(かみさんの母)も俺の味方だよな。いつも良くしてくれる、しかみさんの悪口言ってもそうそうって一緒に頷いてくれるし。でもそう考えたらその子供であるかみさんは俺の敵って事は無いよな?って事は友達も敵じゃないって事か?でなきゃわざわざ見舞いに来て気を利かせて早く帰ったりしないよな。悪魔のナースだって、実は経験値が足りなくて俺の容態の悪化に対処するのが遅れたのかも。


などと考えていたら、スーッと気が楽になって マイナス思考が収まった。と言うよりマイナス思考をプラス思考に変換する方法=頭の中で敵を作らない=味方を作る事に気づいた。現実世界はどうかとしても、頭の中でなら何とでもコントロール出来てしまうわけだ。実際マイナス思考だと自分が辛いだけだし。どうせならプラス思考に持って行って、楽になった方が幸せジャン。

思わぬ収穫であったが、現実はまだ苦悩が続いていた。

  • ベッドが濡れている
    浣腸液をこぼされているので体温で暖めても乾かない。
    悪魔のナースが紙おむつを敷いていったが全然吸収しない。
  • 手術着がぐっしょり浣腸液を吸い込んでいるので気持ち悪い
  • 浣腸液が手に着いているからとベタベタする
    身動き取れないからベッドに手をつくから絶対に手に付着する
    それでベッドの手すりを握ったりしているから汚い。携帯電話も...最悪や
  • バルーン管が尿道を擦れて痛い
    なるだけ動かない様にしているが、ちょっとの事で痛い
    しかもチンチンは体温調節で伸び縮みするからその度に尿道が擦れる
  • バルーン管を行ったり来たりする尿がうざい
    残尿感と戻る尿の感触は最悪や。これは拷問器具にもなるやろ
    (医療器具って殆どが拷問の器具になりうるな。SMの世界やわ。)
  • 浣腸液を少し入れられたのは本当らしい
    だからお腹がグルグルするが、おまるに出そうとしても体勢が悪くて出ない
    いつまで経っても出そうで出なくてでも出そう

とりあえず出来る事をやろうと決めた。

手術着は点滴の管が通っていても脱ぐことが出来る。だからシャツを着替えてしまおう。着替えても点滴をしている方の腕は通せないから、片方だけは通さずにいるしかないな。

濡らされたベッドからの逆流を防ぐ為には、紙おむつを逆にすべきではないか?なぜならいくら上から重しをかけても吸い込まないって事は無理だという事だ。しかもその方向だと暖めて気化したした水蒸気がおむつの通気穴を通って衣服に吸収されるから、いつまで経っても乾かない。これは悪魔の看護婦が仕掛けた巧妙なトリックに違いない。

手に着いた浣腸液は、ウエットティッシュで丁寧に拭いてしまって、余計なところに触れないように気を付けよう。そうすればベタベタは多少マシになる。明日シーツを交換してもらい、洗面に手を洗いに行く迄の我慢だ。

バルーン管については結構な長さを入れられているし、膀胱ってばい菌が入ったらやばそうだから、勝手に抜くのはマズイよな。明日朝一で医者に来て貰えるようにしつこく念押しするしかない。

浣腸液でガスが出る度に出そうな感触は耐えるしかない。とりあえず出てこない姿勢で横になっていれば出ないだろうから、明日点滴が外れてからトイレに駆け込もう。

こんな計画を練ってみたら少し気が楽になった。どうだ悪魔のナースめ。俺はお前には負けないぞ。絶対に明日の朝まで耐えてみせる。こんな事を考えながら時計を見ても10分が本当に長くて、とても後6時間なんて耐えられるもんじゃないな。ふぅ~眠れたら少しは楽なのに(薬を飲んでないから神経がピリピリして眠れない)。

しかし、朝が来なかった日は歴史上一度も無い訳で、朝7時になるといつもの通りナースが病室を巡回始めたりバイタルをとったりし始めた。もう一息の我慢や。8時になったら朝食や。これを食って9時頃には先生が来てバルーンを外してくれて、点滴もとりあえず終わるから身動きが取れるようになる。

ところが9時になったら、日勤のナースが抗生物質の点滴をもって現れた。ウソ!点滴終わりちゃうのん?でも30分あれば落ちるからもう少しの我慢で済むという。ついでにバルーン管の取り外しについても、朝一でドクターが来てくれる約束になっとるんだがと言うと「バルーンは私達で外せるのでドクターは来ないですよ」と言う。ウソやろ!あいつ(悪魔のナース)は、バルーンはドクターが外す=ナースでは外せないというニュアンスで言ったハズ。てめぇ、自分で外せるんじゃねえかよ!マジに怒りがこみ上げてきたが、半分はどうでも良くなった。とにかく外してくれ~

9時半には点滴も終わった。そしてバルーンもナースが外してくれるという。え?密かに可愛いなぁと思っていたナースが外すって。管が擦れて痛くて、かつて見たこと無い位小さく縮んでいるチンチン見られるの(汗 それって洒落にならんわぁと思う反面、もう悪魔のナースにも肛門も見られてるし、今更可愛いナースだからってチンチン見られても関係ないわいと開き直りの気持ちが出た。パンツを自分で降ろして「早く外して」と頼むと

「ちょっと痛いからね!」

と言ったと思いきや、表情を変えずに管を引っこ抜きやがった。この痛みと感触は表現しづらいのだが、膀胱から尿道を通じて何かをズルズルと引き出される感じで、身体が勝手にブルブル身震いする感触。加えて尿道とシリコンチューブの摩擦(ジェルはもう無くなっているから摩擦する)でチンチンに激痛が走る。この女可愛い顔してサディストやな。マジにナース恐怖症になった..orz

とにかく点滴、バルーンと外れたら解き放たれたような気分だ。車椅子をゲットしトイレに走らせる。グルグルいっているお腹から全部出してやる、出してやる!便は出なかったが恐らく直腸に残っていた浣腸液を出すことに成功したらしく、グルグルはぴたっと止まった。ついでに小便もしてやる。ところが痛い!激痛じゃ。尿道が炎症を起こしているらしく激痛が走る。小便するたびに痛むんか?何時になったら治るんやろ?痛みはともかく残尿感は払拭できた。小便が自分の意志で出せるって幸せ。本当に生き返った気分だ。

その足で洗剤付けて手洗い手洗い。顔も洗っちゃうぞ。歯磨きセットも持ってきて歯磨きだ。車椅子で行ったり来たりしながら、一晩中出来なかったことを次々済ませていく。これは快感だ!っていうか、当たり前の事が出来ないのは、苦痛だという事を初めて知った。五体満足って事はそれをもし失ったら苦痛になるんだな。当たり前の事を有り難いと思わなくてはいけないと改めて思った。

どんどん身の回りを綺麗にしていくことに成功したが、ベッドだけは病院のスタッフの力を借りないとどうしようもない。途方に暮れていたら、帰ったと思っていた悪魔のナースがひょっこり現れた。「バルーンも外れたし良かったね」と寂しそうな顔で言う。コイツも絶対にサディストや!間違いない。

「ベッドのシーツがベタベタやろ、これ交換してくれへんやろか」と言うと、

「どうして?直ぐに乾くよ」

「だって浣腸液やろ、このままだと不潔なんちゃう?」

「ううん、大丈夫だよ」

おいおい、どいう基準で大丈夫なんだよ?病室の掃除(消毒)とかこまめにやってる癖に、こういう所は適当かいな?大体ここ相部屋なんだから他の患者にも迷惑なんじゃないか?

悪魔のナースに言っても無駄だと悟ったのでもうそれ以上は言うのをやめた。こうなったら他の人に頼もう。待っていたらベッドメイクなんかをよくやってくれている看護助士ってのかな?(ナースエイドと言われているらしい)のおばちゃんが来た。この人はきれい好きで親切だと数日前から感じていたので、事情を説明したらもちろん交換してくれるって言った。ただ、マットを切らしていてお昼過ぎにならないと届かないってので、それまではバスタオルを敷いて我慢して下さいって。そうだよバスタオルがあったんじゃんか!あいつ(悪魔のナース)間に合わせで紙おむつなんか敷いてごまかしやがって。

もちろんマットが届いてからシーツ交換して頂きました。サラサラのベッドシーツはめっちゃ気持ちいいな。ナースエイドのおばちゃんに、ありがとうって心からお礼を言いたい。

痛み止め(ロキソニン)が毎食後で処方されたので、手術後の痛みは殆ど感じ無くなった。ギブスの中に入っちゃってるから傷口は見えないし。もっとも、ギブスから飛び出した踵の部分は取り扱い注意で気になるけどね。踵をぶつけたりしたらそのまま骨に衝撃が走るからね。

悪夢を見た一日が過ぎたら、嘘のように快適な入院生活が待っていた。
もっとも、後に暇で退屈でやってられなくなるんだけどね。


この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28

投稿者 sasapurin : 15:05 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年06月26日

踵骨折の手術

私は主治医の説明を聞いて、手術を受ける方を選択したのだが、手術に際しては色々な問題が起こるものである。私にとってオペ室に入る様な手術は人生で始めてであり、貴重な経験ではあったが、苦悩も多かった。

手術は今日の15時からである。腰椎への麻酔注射による下半身麻酔で手術を行うことになった。下半身麻酔にはやはりリスクが伴う。最近は麻酔によるトラブルも減ったとは言え、まだまだ色々なトラブルに遭遇することが言われており、必ず手術前に同意書を書かなくてはならない。

お昼過ぎてからの手術だというのに、麻酔のために朝から絶食である。自律神経失調症の薬も飲めない。しかし気分的には落ち着いていてそれほど不安は無い。皆が食べている朝食、昼食が羨ましい。入院患者の楽しみと言えば食事くらいなものだ。あとはナースとの他愛の無い話と、患者同士の会話くらいか。

手術が近くなって来たので、ルート確保という作業をするらしい。なんのこっちゃ?と思いながらナースの話を聞いていると、どうやら点滴の針を血管に入れて外れないようにして、生理食塩水を落としておくことをそういうらしい。本当のところはどうか分からないが、多分そんな感じだ。

当日の部屋の担当ナースが、妙に慎重に点滴の針を肘の内側に付けてくれた。このナースとはそこそこ話が出来るので、リラックスして針を入れるのを待つことが出来た。最近の点滴針は細く柔らかいので、昔ほど痛くは無いのだそうだ。それでもやっぱりチクッと痛いのだが、 一発で決めてくれたので凄く楽だった。針に繋がった管にはコックがついており、手術後も数日抗生物質の点滴を投与する為、針を取り付けたままにするのだそうだ。それで念入りに管を固定してくれた。その仕上がりを見て、この病院に運ばれてきた時に手首に点滴の針を付けたメガネっ娘ナースを思い出した。やっぱあの時血だらけにされたのは慣れてなかったんだな。このナースへの信頼が一気に高まった。多少管を引っ張っても針に力がかからないようにわざわざ管をUターンさせてから固定してくれているのだ。

オペ着と呼ばれるちょっと変な服に着替えするように言われた。パンツだけ履いていて、シャツは脱いでおくようにとのこと。オペ着は横になった状態でも脱がす事が出来る特殊な構造になっている。

担当ナースは、手術前になるとソワソワして先輩と思われるナースに色々相談していた。見た目はその先輩ナースの方が幼い顔をしているから、どっちが年上やねんと思ったのだが、何時も冷静な表情でちょっと恐い感じだ。でも笑うとメチャクチャ可愛いというのを知っている。滅多に笑わないみたいだが。

「オペ出し始めます」とナースが言い出した。私の場合は足なので点滴スタンドを転がしながら車いすでオペ室に向かう。ナースが二人後ろから押してくれて、よく分からないが初めて通る場所に来た。この病院にこんなところがあったのか。知らなかった。オペ室に通じる踊り場で少し待つ事になった。

そしたら急に小便をしたくなった。マジかよ?と思いながらナースに「おしっこしたくなった」と言うと、担当ナースがどうしようとソワソワして、先輩ナースに相談したら、すぐ脇にトイレがある事がわかった(笑 点滴が繋がったまま片足で立ってドアを開けっ放しで(仕方ないジャン)用をたした。どうやら担当ナースはまだこの病院歴が浅いらしい。

暫く待っていたら、マスクをしたスタッフが数人待っていてくれてストレッチャーが運ばれてきた。スタッフが数人集まった。ザワザワし始めた。私は寝たきりでは無いから、片足と腕でストレッチャーに自分で乗り移った。なんだかちょっと緊張してきた。ナースが「よろしくお願いします」と私をストレッチャーごと引き渡した。ドアが閉まった。空気が変わった。

マスクをしたオペスタッフは、目しか分からないが年齢は様々。殆どが女性スタッフだった。オペ室に入ると広い部屋の真ん中に不思議な形の台と沢山の器具やモニターが並べられている。もちろん天井側には照明器具がいくつもあり、その場は特殊な空間だと瞬時に悟った。 

ストレッチャーからオペ台にゴロンと転がる様にして移った。そしてオペ着の背中を脱がされ、腰椎に麻酔をうつ時が来た。「身体を丸くかがめて」と言われてぐっとお腹をまるめた。「チクッとするけど我慢してね」と言われて覚悟をしたが、想像していた程は痛くなかった。暫くすると足が暖かくなってきた。仰向けになるように言われそれに従う。そして濡れたガーゼか何かで「これは冷たいですか?」と左足と右足に触れて感覚をチェックされた。右足は触れられているのは分かるが、温度は分からない時点で、私の場合は踵を手術するので、うつぶせで寝るように言われた。目の前には心拍モニターや血圧計などが並んでいて、それを操作する女性が居た。

じわっと下半身の感覚が鈍くなってきた。触られているのが殆ど分からなくなってきた。ドクターが女性スタッフと色々準備を始めている間、向かいに居る計器を監視しているスタッフにちょっと質問した。点滴に新しい管が接続されて、注射器のような薬品を自動的に押していく様な装置が接続されていたからだ。これが何なのか知りたくて訪ねてみたら、「うつぶせで1時間はしんどいですから眠くなる薬を点滴と一緒に入れますね。ちょと痛いですから我慢して下さいね」という。なるほどそういうものなのか..と思った次の瞬間、点滴の針を刺している左腕にズーンとする激痛が走った、痛いっ痛いっマジに痛いっ、腰椎の麻酔注射なんかよりずっと痛い!と思ったら次の瞬間には気を失ってしまったようだ。

点滴のルート確保とはこういうものだったのか。この担当に命預けてるんだなと後で悟った。

「終わりましたよー」という声に気づいて目覚めると仰向けにストレッチャーで寝ていた。見事に睡眠の薬で眠らされていたって訳だ。足は痛むどころか、下半身の感覚が全く無い。病室のベッドに戻るとナースや男性スタッフが集まってきて、下に敷いてあるマットごとベッドに移された。自分で動こうにも動けないのだ。

ナースから簡単な注意があった。要するに大人しくしとけって事だ。

  • 麻酔が切れる明日の朝までは絶食で水分も取ってはいけない
  • 極力動いてはいけない(麻酔の後遺症で頭痛がする)

下半身が肉のかたまりの様に重く、おしりの辺りを触ってみてもプニュプニュで自分の身体とは思えない。麻酔が完全に効いている証拠だ。動こうにも動ける訳がない。下半身が不随になったらこんな事になるのかとぞっとした。障害を抱えている人の苦労が少し想像出来た。

時計を見てみたらオペ出しの時間から丁度1時間位であった。案外時間経ってないんだな。ってことは手術はあっさり終わったって事か。麻酔とかの準備段階で結構時間食ってたからな。

暫くすると妙なことに気づいた。下腹部に鈍痛があるのだ。なんか覚えのある痛みなんだけどな..分からないので我慢していた。かみさんと、お義母さんが見舞いに来てくれていたので、他愛の無い話をしていたりした。

時間の経過と共に同じ痛みを感じた経験が有る事の確信をつかんだ。子供の頃ボール遊びなんかをしていて、股間に直撃を食らった時に感じた痛みである。キンタマを強打した時の痛みと言えば分かるだろうか。この痛みは女性にはわからないだろうな。そうは言っても痛いもんは痛いから、ナースコールして痛みを訴える。ところが来たナースはオペ出しの時とは違うナースであった。そうか夜勤に交代してんのか。

この悪魔のナースと明日の朝まで付き合う事になろうとは、この時は想像もしていなかった。


この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28

 

投稿者 sasapurin : 18:00 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年06月23日

踵を骨折してもうた

土曜日の夕方、自宅でごちゃごちゃやっていて、つい横着して一階の外にあるガレージへ行くのに、玄関からまわるのが面倒で、窓からぴょんと飛び出したらコンクリートの地面に着地した瞬間鈍い感触が伝わり、次の瞬間歩けないことに気づいた。見る見る腫れてきて一目で「骨折した」と分かった。久しく感じたことの無い激痛である。

激痛で冷や汗を垂らしながら、片足でピョンピョン飛び跳ねながら玄関に周り家の中に居た家内を呼んだ。玄関の段差をあがる事さえ出来ない。座り込んで大丈夫なほうの足でケンケンしながら移動するしかない。タクシーを呼んでもらい病院へ行くことにしたが、痛みが激しくてどこの病院が良いとか、健康保険証とか、考える余裕が無くて家内に任せた。

歩くことが出来ないため、トレッキング用の杖を引っ張り出してきてもらい、それを使いながら片足でケンケンしながらタクシーまで歩き、苦労しながら乗り込む。激痛の範囲がどんどん広がってどこが痛いんだか良く分からなくなってきた。

家内が行き先の病院名を指定し、タクシーを走らせてもらった。病院の受付で事情を話すとなんだかんだ手続きみたいなのをやって時間がかかり、痛くてたまらんのになかなか診て貰えない。ようやく外来待合に移動するように言われ、守衛と思われるおっちゃんが車椅子を持ってきてくれたのでそれで移動する。しかしここからも長かった。

外来は早いもん順だから仕方ないのだが、激痛がどんどん足全体に広まってきて感覚が鈍くなってきた。もちろんちょっと触ると激痛がするのだが、足首 の辺りが異常に腫れてしまい、形が変わっている。足首を骨折したんだなと思っていた。ずいぶん待たされてからちょっとした触診と目視で、レントゲンを撮る と言い出し、レントゲン室に運ばれた。レントゲン技師と一緒に医師も立ち会っていたのだが、どうやらこの医師は当直医で、整形外科医ではないことになんと なく気づいた。どうしたらよいか戸惑っているのだ。

色々な角度から撮影するために足の角度を変えてくれと言われ、痛みを堪えながらその指示 に従おうとした。踵を台にそっと置いたところ激痛が響き、思わず「いてぇっ」と声がでてしまった。医師が「え、踵が痛いの?」 と言いそれで初めて踵が痛いことに気づいた。レントゲンは足首を撮影しようとしていたのだが、急遽踵の撮影に変更された。

最近のレントゲン はすぐに結果が見られるようだ。痛みを堪えながら開いたドアから隣の部屋のディスプレイに映った映像が小さく見えた。医師がレントゲン室に入ってきて「踵 の骨が折れてるよ。これはかなり痛いと思うわ」と言った。あんまり偉そうな先生じゃなかったが、ちょっと頼りなさげだったのは、自分の担当する科と違うか らだろう。

治療室に運ばれてから添え木をして包帯でグルグル巻きにされた。そしてストレッチャーで横になり、点滴を受けることになった。骨 折のショック症状を防ぐために点滴をするんだそうだ。ただ、横になっているのでハッキリ見えなかったのだが、処置室の女性が私の左手に点滴をの針を取り付 けるのにどうも苦労している感じがす。何度もテープを貼ったり剥がしたりしているのが伝わってくるのだ。ようやく終わった様で、「楽にしていて下さいね」 と言ってどこかに行った隙に左手を見てみた。点滴の針につながる管を固定するために透明の広いシートを貼り付けてあるのだが、その中が血だらけになってい る。それを見て「やっぱり苦労していたんだな」と悟った。まぁそうやって上達して行くんだから仕方ないわなと自分に言い聞かせおとなしくしていたのだが、 時折襲ってくる激痛で足がブルブル震える。

しばらくそのまま放置されている間に、どうやら家内が問診を受けていた様だ。終わってから部屋に 入ってきて、「どう?」と聞く。どうって言われても「痛いに決まってるじゃん」としか言えない。そのまましばらく待たされてから、ようやく医師が来て「今 日は整形外科医が居ませんから月曜日まで待たないといけませんが、今夜どうします? 入院されるか一度帰宅するか?」というのだ。

今日は土 曜日。月曜日まで専門の医師が来ない。ってことは痛みに耐えながら待つしかないのか?なんで整形外科病院でなく、こんな総合系病院に連れてきたんだよ?と 家内を責めたくなってきた。まぁ仕方ないのだが。 一度帰って月曜日にまた来るのは辛すぎるし、今夜の容態が変化した時に看護士が居てくれた方が安心との意見もあり、入院することになった。入院に際しての 問診や申告事項、注意事項の説明などを済ませて居たら21時近くなってしまった。面会は20時まででとっくに過ぎているのだが、事情が事情だけに許してく れた。

腹減ったなぁ~。家内も当然晩飯を食っていないし病院の食事はとっくに終わっている。看護士の許可を得て家内に近くで買ってきてもらって食った。足が激痛でも食えるもんだな。結局家内は22時近くに病院を出て帰宅した。食後にいつも飲んでいる自律神経失調症の薬が無い。明日持ってきてくれるということだったので我慢することにした。

点 滴をしているので、強制的に水分を体内に入れることになり、勝手に尿意を催してくる。看護士から渡された「尿瓶」を使って始めての用を足さなくてはならな い。足は痛くて踏ん張れないし、点滴の管は付いてるしどうすんねん?と思いながら試行錯誤したところ、点滴スタンドの下辺りで足を床に下ろし、片足を付い てズボンと下着を下げて小便をすることにした。しかし、非日常的なスタイルでは尿が出ない。出そうと思っても体が拒否している感じだ。結局尿瓶を持ったま ま格闘し5分位経ったところで、少しずつ出てきた。こりゃ寝たきりになったら小便も出来んな...

点滴はずっと続けられている。尿瓶への小 便も慣れてきた。一晩に何度用を足したことだろう。いつの間にか尿瓶が一杯になってきた。そろそろナースコールを押して処分してもらわんと溢れるな(笑) と思いながら寝ていたら、ナースが来て尿瓶を持って行き空になった尿瓶を戻してきた。どうやら点滴をどれくらい落としたらどれくらいの尿が出るか分かって いるようだ。しかし妙に思ったのは空になった尿瓶が妙に小便臭い。洗ってくれてないのか..orz しかし痛みがひどくてもうそんなことはどうでも良く なっていた。 

私は痛みには結構耐えられる方で、多少のことでは「痛い痛い」と訴えたりしないのだが、24時を過ぎた辺りで、熱が出てきて 痛みも激しくズキズキするようになった。ちょっとこれは耐えられない痛みだ。恐らくアドレナリンとかの分泌が無くなり、リアルな痛みに変わってきたためだ と思う。流石にきついので初めてナースコールを押し痛みを耐えられない旨伝えると、「座薬を入れましょう」という回答だった。痛み止めとちゃうんか?それ に座薬ってことは肛門から薬入れるんだよな..でももうそんな事気にする余力も無くなった。素直に「お願いします..」と頼んだ。

ナースス テーションに座薬を取りに戻ったナースが、ビニール手袋をして懐中電灯を持ってやってきた。横になって下さいと言われてそれに従う。お尻を出して懐中電灯 で肛門の部分を見られている。げげげー恥ずかしいな。と思っていたが、力を抜くように言われてそうしたら、すかさずグイッと座薬を押し込まれた。慣れてい るのか一瞬の事だったのでなんか良く分からなかった。とうとうケツの穴まで見られてしまったか。

座薬はそれほど効かなかったが、ぎりぎり我慢できる位の痛みだったので、その後は尿瓶を使っては片付けの繰り返しで朝を迎えた。自律神経が暴走しかけだったのでピリピリして眠れるはずが無かったのだ。


この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28

投稿者 sasapurin : 23:45 | コメント (0) | 骨折 | トラックバック | このエントリーを含むはてなブックマーク

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