2005年11月22日
Vine Linux について
Vine Linux は、日本人の手によって開発&メンテナンスが行われている、ありがたいLinuxディストリビューションです。一番の特徴はドキュメント類の多くが日本語に翻訳(もしくは最初から日本語)されていることでしょう。デスクトップ用途としてインストールすれば、直ぐに日本語で表示されますし、日本語を入力する事ももちろん出来ます。
また、発足当初にRedhat Linux をベースに独自の改良が加えられてきた事から、今のバージョン(3.2)でもRedhat系のコマンドやしきたりが使えます。つまり日本国内の商用LinuxディストリビューションとしてシェアNo.1のRedhatを使える人なら、違和感無く使用出来るのもメリットです。
まだメリットはあります。それはOSのインストーラがCD-ROM一枚に収まっていることです。現在のLinuxディストリビューションがどんどん肥大化して、CD-ROMの枚数が多くなって行くのに対し、Vine Linux は、頑なにCD-ROM一枚でインストール出来る事をモットーとしている様です。
なお、CD-ROMに入っていないプログラムパッケージは、後述のAPTコマンドを使ってネットワーク(インターネット)から自動的にダウンロード&インストール出来ます。
まだあります。パッケージ管理ツールとして、Redhatで使用しているRPMを基本としながら、Debian GNU/Linux で使用しているAPTコマンドを実装している点です。これは現在の本家Redhatでは行っていない拡張なのですが、APTコマンドがいかに優れているかは説明が難しいので、是非体験して頂きたいですね。これがあるから私はVine Linux を愛用していると言っても過言ではありません。(APTはDebianが本家なので、Debianでも良いのですが、カスタマイズ性が高いが故、設定に手間暇がかかるのです。故にVine Linuxの様な手軽さは劣ります。)
投稿者 sasapurin : 00:12 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月21日
Webサーバをインターネットに公開するには
自宅サーバでWebサーバを構築したら、ホームページやブログを書いて、やはりインターネットに公開したいと思うのが人情でしょう。私ももちろん同じ気持ちでした。でもちょっと待って下さい。インターネットに公開するには、少々危険が伴いますし、ネットワークの種類によっては公開出来ないかも知れません。
インターネットに公開する為には、IPアドレスがグローバルアドレスでなくてはなりません。一部のケーブルテレビ会社や、マンションタイプのネットワークでは、グローバルアドレスではなくプライベートアドレスを割り当てられるケースがあります。残念ながらプライベートアドレスが割り当てられている環境では、インターネットに公開することは出来ません。
次にインターネットに公開する際の危険性について少しだけ触れておきます。インターネットは世界中に繋がっている為、日本人に限らず、ネットワークを通じてサーバーにアクセスすることが出来ます。もしもネットワーク回線を直接サーバに繋いでしまうと、ハッカー(コンピュータのプロフェッショナル)やクラッカー(コンピュータに詳しい悪人)が、侵入してしまう危険性があります。「侵入されても重要なデータは無いよ」というのはちょっと違います。もしサーバを乗っ取られたら、貴方の自宅サーバを遠隔操作して、色々な所に悪さをするためにアクセスするかも知れません。これを「踏み台にされる」と言います。
ネットワーク犯罪は日々高度になって来ていますので、今後どんな悪さをされるか想像も付きません。もし乗っ取られてしまい悪事を働かれると、全て貴方の責任になってしまいます。なぜなら被害を受けた「企業」や「個人」などは、貴方の家のネットワークから攻撃を受けたという証拠を突きだしてくるからです。タチの悪い事に悪事を働く人は、自分の痕跡を残さないようにログを消去してしまい証拠隠滅を怠りません。故に貴方はサーバを乗っ取られたと言う証拠が無くて、全ての責任を負わなくてはならなくなります。非常に怖い事ですね。
などと脅しの様なことを書いてしまいましたが、安心して下さい。現在は手軽にこのようなことを防ぐ方法があります。それはブロードバンドルータというネットワーク機器をインターネット回線とパソコンの間に入れる事で可能となります。上記リンク先の図を良く見て下さい。
これで完璧とは言えませんが、かなりの確率で防御出来るようになるでしょう。なぜならハッカーやクラッカーは面倒な事が嫌いだから、ルーターで防御している環境だと知れば他の所に行ってしまいます。ルーターについては、もちろんそれなりに勉強が必用になりますが、現在の製品はWebブラウザでリモート設定出来るので、比較的簡単に理解出来ると思います。参考になるサイトも検索すればいっぱい見つかります。
ここまで書くとおわかり頂けると思いますが、私は強くブロードバンドルータの導入をお勧めします。今や1万円位で購入出来ますし、万一自分が被害者でありながら加害者になって訴えられた時の事を考えると、非常にお安い投資だと思います。お金で安全を買えるんですから買わない手は無いでしょう。ここの部分をケチってしまう人は、自宅サーバーを公開するのは止めた方が良いとキッパリと言わせて頂きます。(技術が有る人でFWを自作出来る人などはもちろん当てはまりません)
投稿者 sasapurin : 23:20 | コメント (0) | トラックバック
自宅サーバーのデメリット
自宅でLinuxサーバを動かすとなると、どうしても見過ごすことの出来ないデメリットもあります。私はそれ以上のメリットがあると思っているので、自宅サーバーを動かしていますが。
まず、電気代がかかることです。もしWebサーバとしてインターネットに公開したとしたら、24時間動かしっぱなしにしたくなるでしょう。誰が何時アクセスして来るか分かりませんからね。
次に問題となるのは、特にワンルームの家に住んでいる人でしょう。パソコンは熱を発する機械なので、冷却の為にファンが回転しています。ハードディスクの音も気になるかも知れません(現在は流体軸受けのベアリングを使っているモノが殆どなので音はほとんど聞こえませんが)。特にベッドの横に設置するしか無いなんて場合は、夜静かになるとパソコンの音が耳障りに聞こえてしまいます。これは結構厄介な問題です。
次はちょっと技術的&金銭的な問題です。サーバを稼働させていると、いつの間にか重要な情報がサーバに蓄積されていきます。このデータはお金で買うことが出来ません。もし、ハードディスクが故障してしまい、アクセス不能になったら、もうデータを取り返す事は無理かも知れません。その為には日頃からバックアップを取る、もしくはRAIDファイルシステム等でデータの保存を冗長化しておく事も重要です。前者は手間がかかり後者はお金がかかります。
それともう一つ注意しておきたいのは、停電対策です。LinuxはUNIXとよく似た仕組みなので、突然電源が切れてしまうと、ファイルシステムが壊れてしまう可能性があります。出来ればUPSを使って停電時にも数分間は稼働させられる様にした方が良いでしょう。シャットダウンコントロール機能があれば、バッテリーで動いている間にシステムを自動的に停止することが出来ます。
自宅サーバのデメリットばかり書くと、なんだか面倒だなと感じるかも知れませんが、それ以上にメリットが有ると私は思います。家庭環境やお金の問題(中古を活用しましょう)もありますが、色々と工夫する事で解決出来るかも知れません。デメリットを理解した上で是非導入してみましょう!
投稿者 sasapurin : 23:06 | コメント (0) | トラックバック
自宅サーバーのメリット
自宅でLinuxを使ってサーバーを稼働させた時のメリットを幾つかご紹介します。もちろんデメリットもありますが、それは別のエントリーで。自宅サーバと言えば、一番需要があるのは、Webサーバではないでしょうか?自分のホームページをLinuxサーバでインターネットに公開する訳です。多くの場合Apache(httpd) というプログラムを使って実現します。自宅のPC-UNIXサーバでホームページを公開する事のメリットはどんなことが考えられるでしょう?
一つは、プロバイダのホームページスペースの様に、数十MBなどという小さなディスク容量の制限が有りません。もちろん自宅サーバで使用するハードウェア によって違いますが、現在普通に入手出来るハードディスクを使用すれば、数GBもしくは数十GBという膨大な容量のホームページスペースを好きに使用出来 ます。動画ファイルなんかも置き放題です。 また、ネットワークの面でも有利なのも見逃せません。プロバイダのホームページスペースをレンタルした場合、FTPソフトを使ってホームページの構成ファ イルを転送しなくてはなりません。一度に沢山のページを更新したり、追加した場合は、この転送時間も長くかかってしまいます。
また、掲示板等を設置してい る場合は、バックアップの為にプロバイダのサーバからFTPでダウンロードして万一の場合に備えなくてはなりません。これもやはりネットワークトラフィッ クが問題となります。 一方、自宅のLAN内にWebサーバを置いた場合は、LAN内部でファイル転送を行う為、非常に高速なFTP転送が行えます。半分以下、もしくは十分の一 程度の時間で転送が終わるかも知れません。なぜそんなに違いが出るのでしょうか?それはインターネットの速度と、プロバイダのサーバにアクセスしている ユーザーの数の違いでしょう。自宅サーバならネットワークもサーバーも独り占め出来るから快適なのです。この環境に慣れてしまうと、プロバイダのサーバに アクセスするのが煩わしく思えてきます。
もう一つ便利なことが考えられますね。そうですメールサーバです。オリジナルのメールサーバを持つ事により、オリジナルのメールアドレスを幾つでも作る事 が出来ます。お金はかかりますが、マイドメインを取得すれば、スマートなメールアドレスを使えるのです。これはWebサーバよりももっと身近なメリットで はないでしょうか。家族一人一人にメールアドレスを作ったり、会社に教えるメールアドレス、友達に教えるメールアドレス、ネットの懸賞などに応募する捨て メールなど、作りたい放題です。
それ以外にもアイディア次第で色々な事が考えられます。無償のグループウェアを使って家族で予定表を共有したり、複数のパソコンを使っている人は、スケ ジューラのデータを共有させたり。Blogシステムを自宅サーバーで動かすのも良いアイディアと思います。しかし、用途は色々考えられとても書ききれないのでこれくらいにしましょう。 自宅サーバについて、少しは興味が出てきましたか?もし興味が出てきたなら、それはしめたものです。なるだけ早い内に始めた方が良いでしょう。
PC-UNIXの進化は非常に早いので、その内始めようと思っていても、あっという間にどんどん高度化して難しくなってしまう可能性があります。それに何よりも、 Linuxがまだ一般家庭に普及していない時点で、Linuxの知識を身につけていればちょっと自慢になるんではないでしょうか? ここに記述したことはあくまでも一例に過ぎません。色々なとらえ方があると思うので、ご自分でどういう事をしたいのか、一度考えてみると良いでしょう。無 料で安定性の高いOSを使ってサーバーを稼働させることが出来る。これが何よりも魅力でしょう!
投稿者 sasapurin : 22:40 | コメント (0) | トラックバック
Linux
1990年代に第一次ブームを起こしたLinux(カーネル)。フィンランドのヘルシンキ大学生だった、リーナス・トーバルズ氏がPCのハードウェアを制御する機能を独自に作り上げ、そのソースコードをインターネット上に公開したのが事の始まりだと言われています。Linuxの第一次ブームの対象は、パソコンを自作したり、プログラムを作ったりする「技術系」のスキルを持った人達でした。Linuxカーネルはオープ ンソース:GPLライセンスで使用出来る為、技術があれば、独自の改良が出来るのがマニア受けした様です。そんな人達がコミュニティを作って、試行錯誤し ながらLinuxカーネルを取り巻くアプリケーションを開発し、LinuxをカーネルとしたOSとして動くように改良してきました。
この頃は、まだ、パソ コンマニアの趣味程度にしか世間にはとらえられていませんでした。 それから次第にLinuxカーネルの成熟度と、それを取り巻くプログラムは、OSとして安定稼働する状態まで練り上げられました。Linuxカーネルと、 独自のアプリケーションパッケージをセットにした「ディストリビューション」が出回る様になりました(SlackwareやDebian等が有名です)。 そしてそれを商品として発売する企業も出てきました(Redhat等が有名です)。 この辺りから、IBMはLinuxを初めとした大手コンピュータ会社が、オープンソース事業に着目し、投資をする様になりました。実際IBMはかなりの資 金や資産をオープンソースに投じています。余り知られてない事実だったりしますが。既にパソコンを製造して売るメーカーではやっていけないと経営陣が判断 したのでしょう。(後にレノボ社にパソコン事業部は売却されましたね。)
2004年頃には、IBMやHPなどの大手コンピュータ会社が、本格的にLinux(以降カーネルは省略)をOSとして採用する事を検討し、実際に自社の サーバー製品のOSとしてキッティング販売する様になりました。オープンソースの幕開けです。2005年現在では、Redhat、SuSE (Novell)、Turbolinux、Miracle Linuxなどが商用Linuxとして販売されており、企業の基幹系サーバーとして導入されています。 Linuxが完成度を上げて普及するまでは、企業の基幹系を担うOSは、UNIX(SUN/Solaris、IBM/AIX、HP/HP-UXなど)が相 場となっていましたが、ハードウェア&ソフトウェアともに非常に高価であり、UNIX機の老朽化も伴って、現在はIAサーバ上でLinuxをOSとして使 用するケースが増えてきました。
既にLinuxはUNIXに取って代わるOSとして注目を浴びています。 この状況は私の様な個人ユーザーにとっても非常にありがたい事です。なぜなら、DOS/Vパソコン(IA)上でLinuxが動くからです。パソコンは年々 高性能化する反面価格は下がっています。一昔前では考えられなかった様な高性能なパソコンでPC-UNIX(LinuxやFreeBSDなど)を使用する ことが出来るようになったからです。 もちろん、Microsoft社のWindows Serverという選択肢もずいぶん前からありましたが、このOSはライセンスが非常に高価で個人で使用するには手の届かない価格でした。また、サーバー 用途としてしようするには、クライアントがアクセスする数だけ、CALというライセンス費用も必用でした。WindowsはMicrosoft社が作った GUIを売りにしたOSですから、同社の意向に全て従わざるを得ませんでした。
その反面、PC-UNIXの多くは、個人で使用するのに適したディストリビューションがあります。代表例としては、Debian GNU/Linux、Vine Linuxなどが上げられるでしょう。プロジェクトのホームページから、CD-ROM用のISOイメージファイルをFTPでダウンロードして、CD-Rに 焼き付ければインストールCDが手に入れられます。見つかったバグなどはパッチやパッケージのアップデートを行うことで、安全性が保たれます。つまり、個 人でも自宅にサーバーを置いて、家庭内LANで色々な事が出来る時代が来たのです。もちろん背景にはインターネット網(ブロードバンド)の普及があった事 も忘れてはならないでしょう。 このサイトでは、個人が自宅でWebサーバやFTPサーバ等を構築して、より快適なコンピューティングを行えるように手助けしたいと思い開設しました。至 らぬ点は多々あるとは思いますが、ご指摘やアドバイスなどのフィードバックも是非お願いいたします。